2010年04月12日

高級の逆襲 ブランド・百貨店、「良さ」PRで生き残り(産経新聞)

 高級ブランドや百貨店が新しい手法で独自の技術や品質を強調し、ファストファッションや低価格商品に対抗し始めた。ブランドイメージというあいまいな基準が、価格にシビアになった消費者から敬遠されつつある中、独自の取り組みで他社との差別化を目指している。(小川真由美)

 伊勢丹新宿店(東京都新宿区)は今月6日まで、仏クリスチャン ディオールのかばんと宝飾品の製作実演会を開催。ディオールが一般向けの実演を行うのは創業以来初の試みだ。本館1階でキャリア50年の職人が1日3回、木型に沿って革を裁断したり、縫い付けたりする作業を披露。神奈川県鎌倉市の主婦(55)は「かばんにかける手間暇を知って値段の高さに納得した」と話す。

 伊勢丹では実演は主に紳士物で実施し、婦人物でしかも海外の高額商品では珍しい。MD統括部インターナショナルの宍戸賢太郎バイヤーは「うんちく好きは今や男の特権ではなく女性にも多く、不況下でも予想以上の手応え」。事実、かばんの売り上げは新規顧客が通常より多く、実演が販売実績に直結した格好だ。

 高島屋大阪店(大阪市中央区)は先月2日のリニューアルで、高級ブランドを同一フロアに集めた。男女のアイテムを並べて販売するほか、インナーや小物など雑貨を近くに置いて全身の着こなしを提案。売り上げは前年同期比で33%増(先月29日現在)と好調だ。MD本部の星野裕司部長は「今の富裕層は高額品と低価格品を使い分ける。ブランドや価格帯を超えた売り方が必要」と話す。

 一方、伊エミリオ・プッチは京都市の職人と共同で最高級の絹糸を使った西陣織の帯を製作した。曲線と幾何学模様で構成される独特のプリント柄を1年7カ月かけ、全通(帯全体に柄があるもの)の帯に再現させた。この帯を機にブランドを知った人が少なくないという。権藤嘉江子日本法人社長は「ブランドの伝統を従来と違う形でアピールできた」と満足そうだ。

 三陽商会(東京都港区)は自社ブランド「SANYOコート」の紳士コートで分散していた価格帯を見直し、低価格群と約10万円の高級ラインに大別。高級ラインは工程を従来の160から200に増やし、衿など細部の縫製を手作業で行い、機械では難しい仕上がりを実現した。昨年比で倍の売り上げを目指す。

 監修のデザイナー・滝沢直己さんは「安くてそこそこ良いものが増えた今、『ものすごく良いもの』しか売れない」と指摘する。

 ■ディオールCEO 高い技術見せる時期

 伊勢丹新宿店での製作実演会に合わせて来日したクリスチャン ディオール クチュールのシドニー・トレダノ社長兼CEOにその狙いを聞いた。

 −−世界初の製作実演会をなぜ日本で行うのか

 「ファストファッションが広がる中、今こそわが社の持つ高い技術を見せる時期だと思う。優れたデザイナーの世界観を商品で表現するのが熟練の職人。卓越した技は人を感動させる。高い品質とサービスを知る日本が最適だと判断した」

 −−低価格に対抗できるか

 「われわれのターゲットは富裕層中心で市場が違う。高級ブランドで今後生き残るのは歴史と伝統、時代に流されない真の技術と革新性を持つ企業だけだろう。百貨店は親子連れも多く、今回は次世代へのアピールにもつながる」

 −−日本へのメッセージは

 「人生には数々の試練があるが、世界的に日本は先進的で強い国。もう少し自信を持ってよいのでは。人生を大いに楽しみ、買い物をたくさんしてほしいな」

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posted by ヤスダ コウジ at 11:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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