2010年04月17日

愛されなかった過去 親への憎しみが自分の娘に(産経新聞)

 わが子を虐げてしまうのはなぜか。専門家の間では、虐待を引き起こす親には4つの要素がそろっていることが指摘されている。

 「多くの親に子供時代、愛された体験がないこと」

 「経済不安や夫婦不和、育児負担など生活にストレスが累積していること」

 「心理的、社会的に孤立していること」

 「望まぬ妊娠や育てにくい子など、親にとって意に沿わない子供であること」

 連載の第1回で紹介した、3歳の一人娘をどうしても愛せないと苦しむ東京都の主婦、秋山美樹さん(36)=仮名。彼女は8歳のときから継父に性的虐待を受けてきたという。

 「妊娠して、子宮が毎日大きくなるにつれ、初めて虐待を受けた子供のころを思いだした。おっぱいが張ってくると、『小さいころに触られたおっぱい』と意識してしまった。娘が生まれても『何? このサルみたいなしわくちゃの固まりは』としか思えなかった」

 虐待の記憶があふれ出てどうしようもなくなり、記憶を絵に描くことで心を静めたこともあったという。

 秋山さんは「本当は子供を持ちたくなかったが、女として1人は産みたかったし、世間体もあると思った」と話し、こう続けた。

 「自分の親への憎しみ、自分が愛されなかった寂しさから、娘に『なぜお前だけは愛されないといけないの?』と怒りや憎しみを抱いてしまう。秋田の連続児童殺害事件を起こした畠山鈴香(受刑者)っていましたよね。私は、娘を橋から突き落としたとされた、あの人の気持ちがよくわかる気がする」

 ■虐待者3割「連鎖」

 子供時代に虐待を受けて育ち、やがて自分も親になったとき、わが子を虐待してしまう−。虐待の「世代間伝達(世代間連鎖)」と呼ばれ、虐待する親の3割に当てはまるといわれる。

 頼るべき親から踏みにじられ、自分がかけがえのない存在だという「自己肯定感」を持てずに育った結果、わが子さえ肯定できなくなる母親。親から「しつけ」と称して暴力を振るわれ、自分が親になったときにも暴力でしか問題を解決できなくなる父親たち…。

 茨城大学の数井みゆき教授(49)=発達心理学=は「虐待は、外部が何も介入しなければほぼ確実に連鎖する。3割にとどまっているのは、多くの人が成長の過程で、外部の大人たちから自然にさまざまな援助を受けているからだ」と指摘し、こう述べた。

 「ならば、適切な援助により連鎖は減らせるし、早期にきちんと介入すればゼロにもできる。それをしないのは社会の怠慢、ネグレクトというほかない」

 ■夫が「ネグレクト」

 ネグレクトされているのは子供たちだけではない。

 秋山さんの夫は生命保険会社に勤め、経済的に不自由はないが、帰宅後も米国公認会計士の資格を取るための勉強に没頭、子供や家庭に目を向けないという。

 5歳の長男に虐待を続ける千葉県の主婦、柴田かえでさん(23)=仮名=は18歳での出産だったこともあり、おむつのつけ方も母乳の与え方も分からなかった。げっぷをさせることができず、母乳を戻してギャーと泣くため、どうしようもなくて救急車を呼んだこともあったという。

 柴田さんは「たとえば、夫に『はい、はい』と聞き流してもらうだけでも、ずいぶん気持ちが楽になったはずなのに」と話し、祈るようにこう訴えた。

 「それでも夫がいるだけでぎりぎり子供を殺さずにすんでいる。友達も支えてくれている。本当に親身に話を聞いてくれる人が必要だと思う。誰かがいてくれることが大切だと思う」

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posted by ヤスダ コウジ at 02:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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